共感力とは

今、世界的に注目を集めているNVC(Non-violent Communication/非暴力コミュニケーション)は、これからのリーダーシップの必要要素と言われる「共感力」を育む対話のスキル。

マイクロソフト社のCEOサティア・ナデラ氏は、『NVC – 人と人との関係にいのちを吹き込む法(原題 -NVC – Language of Life)』を幹部を含む全社員への推薦本に掲げています。

 

ナデラ氏がマイクロソフトのCEOに就任して以来、文化としての共感を社内に取り入れ、たった3年で売り上げは120%増、株価は3倍以上。そしてその目覚ましい変革には、共感を中枢においたイノベーションがあったと語られています。

左の図は、ナデラ氏がどのように共感がマイクロソフトのビジネスを変えて来たかについて書かれている本『Hit Refresh』からの抜粋。みての通り、この方程式は共感から始まっています。

この本、パラパラ読んだだけでも共感という文字がやたら出て来ます。。ビジネス界に共感の必要性をナデラ氏自らの体験を通して自伝として書かれています。

ナデラ氏は、インドからアメリカの大学に留学、その後、一社員として、コツコツと実績をあげ、とうとうCEOに任命されたという異例なケース。

ナデラ氏が共感の重要性を身を持って体現して来た背後には、実は、ナデラ氏が29歳の時に生まれた息子が脳性麻痺の障害児だったこと。日々、献身的に息子の世話をする妻の姿をみる中で、ナデラ氏自身も、相手に深く共感しながらニーズを探ることを経験的につちかって来たそうです。

そして、ナデラ氏の奥さんがNVCの本を彼に勧めたことをきっかけに、より深く共感を意識的に実践するようになり、今や日々のビジネスでも共感するところから、様々なイノベーションが生まれ、今までにはなかったようなニーズベースのソフトウエアを次々開発。資本主義社会でNVCをいかに機能させられるか、ということの実証のような本です。

 

ナデラ氏が共感の大切さについて語っているビデオを紹介します。
(下に日本語訳をつけました)

私がいろんなところで書いているこの共感の概念についてですが、私はその能力を先天的を持って生まれた訳ではありません。

人生の様々な経験が私に教えてくれたことは、共感を持つことは、自分がより良い父親や夫になるだけではなく、より優れた指導者、そして、より良いイノベーターにもなる助けになるということです。

共感があなたをより良いイノベーターにする方法はありますか?

気が付いたことは、私たちが創り出した最も成功した製品を見ると、顧客は特にその製品を必要としていなかったにも関わらず、その製品をとても気に入っているということです。それは、顧客の満たされていないニーズ、または顕在化されていないニーズを満たしているんです。

真のイノベーションとは、満たされていない、または顕在化されていないニーズへの深い理解と、テクニカルなトレンドを合致させているのです。

では、どのようにして人は、その満たされていない、または顕在化されていないニーズに対する直感や洞察を得るのでしょうか。

それは顧客の望みに対する共感の深さを持つ能力から来ると私は信じています。

しかし、チャレンジなのは、あなたが仕事にきて、「さあ、共感ボタンをオンにしましょう」と言って、問題解決出来る訳ではないのです。

だから私は、それを自分の人生の経験を統合すること、そして、自分が仕事でやっているものの中核と調和させる必要があると伝えています。