修復的対話/リストラティヴ・サークル3日間集中プログラム

~ 修復的なコミュニティになるためのシステムづくりの理論と実践 ~
対立が起きたとき、私たちは習慣的に、それを「個人の問題」として片付けたり、既存のルールで裁くことで片付けたりしがちです。その場合、コミュニティに生じている「ほころび」の構造は変わらないまま、個人も救われないということも往々にして起こります。
好ましくない結果も生み出している既存のシステムを盲目的に運用しながら引き継いでいくことは、自分たちにとって好ましい世界とは違うものを再生産することにもなってしまいます。私たちは意識的に「対立」に応答するためのシステムを、自分たちのウェルビーイングや生きやすさを実現するようにデザインしつくっていくこともできるのです。
「対立」や「問題」が起こったとき、どのように応答できれば、共に生きるということが豊かな営みになるのだろうか?どのような応答ができると、私たちは世界に希望を持ち続けられるのだろうか?
「対立」において根本的に損なわれるものは、個人の内面でのつながり、他者との関係性におけるつながり、コミュニティとしてのつながりです。リストラティヴ・サークルでは、この3つのつながりを回復するための智慧と実践方法を含んでいます。
本ワークショップでは、「対立」を避けるのではなく、「対立」に向かって歩んでいくことによって、コミュニティがより生きやすい場所になり、お互いの関係性を育む場所にできる「修復的対話(リストラティヴ・サークル)」の実践やシステム作りについて体験的に学びます。また、背景としての理論や実践する際に課題になる多様性やパワー構造やディスコース、アイデンティティについての紹介しつつ、一緒に探究していきます。
今回は、修復的正義/司法の実践方法のうち、主にブラジルでNVCを要素も取り入れながら発展したリストラティヴ・サークルと、ニュージーランドでナラティヴ・セラピーの要素を取り入れながら発展した修復的実践について扱います。
参考
開催日時
- 2026年2月27日(金)13:00〜3月1日(日)16:30
会場
- 京都(最寄駅:地下鉄・JR「二条」駅、JR「円町」駅、地下鉄「丸太町」駅など)
参加費
- 一般 60,000円(税込)
- 割引対象者 55,000円(税込)
※宿泊費や交通費等は含まれません。ご自身で手配いただきます。
主な内容
- 修復的正義/司法の概要
- リストラティヴ・サークル
- 背景理論・世界観
- スキル練習
- 聴くこと
- 共感すること
- エンパワーすること
- サークルプロセスの練習
- ロールプレイ練習
- ファシリテーションの探究
- 「対立」に関する探究
- 「対立」における身体・神経の反応
- アイデンティティについて
- ディスコースについて
- 多様性やパワーに関する探究
- 修復的システムづくり
- システム変革の理論
- Two-Loops モデル
- 予示的政治(prefigurative politics)
- 自分たちにあったシステムを探究する
- システム変革の理論
キーワード
- 修復的正義/司法
- 修復的対話
- リストラティヴ・サークル
- サークルプロセス
- ミディエーション(調停)
- NVC(非暴力コミュニケーション)
- ナラティヴ・セラピー
- システム変革
- 予示的政治(Prefigurative Politics)
申し込み
以下のリンクからお申し込みください。
お申し込みいただいた方に詳細なご案内をお送りします。
https://forms.gle/3r4pjfEyvFGrckLf6
ナビゲーター
長田誠司(ながたせいじ)
日本NVC研究所(NVC大学) 理事 / 一般社団法人リストラティヴ・サークルズ 代表理事 / コンフリクト・マネジメント・スタディ・ネットワーク共同発起人 / ワールドワークLABO 共同運営者
東京工業大学(現:東京科学大学)大学院在学中は素粒子物理学理論の研究室に所属して超ひもの場の理論を研究していたが、博士後期課程で休学し、ニューヨークで古典絵画技法を学ぶ。その後、アメリカ・ロチェスター大学付属ガンジー非暴力研究所などで非暴力について経験的に学び、北アメリカやイギリス、ニュージーランドにおける修復的司法(Restorative Justice)について調査・独学した後、UNESCOやブラジル法務省・教育省等と修復的司法の国家的なプロジェクトにて対話モデルの開発と進行役のトレーニングを担当したドミニク・バーターに師事。ナラティヴ・アプローチ、NVC(非暴力コミュニケーション)やプロセスワークの実践を通して、紛争や葛藤を創造や成長のプロセスとしてひも解く探求を重ね、脳神経科学やソマティック心理学など研究や自らの実践経験も踏まえて、こころのある生きものとしての人間の持続可能性について探究を続けている。生身の人間の身の丈にあった方向へ社会システムを変革していくための活動をしている。2017年度には「いじめ・暴力に向き合う学校づくり」の翻訳者である綾城初穂氏の文部科学省卓越研究員事業「日本版Safe and Peaceful Schools アプローチの開発」に共同実務者として携わった。現在は、日本という社会・文化のなかで修復的司法/正義、あるいは、人間を中心においたコンフリクトとの付き合い方を実際に動く活きた仕組みとして定着させるためのネットワークづくりに力を注いでいる。


